「一緒に…?」
「嫌か?」
「良いけど。珍しいね,誘ってくるの」
「ん…ああ…まぁ」
くすくす笑って波は素早く服を脱ぎ,先に入ってるね,と言って風呂場のドアを閉めた。シャワーの音がする。
「先生はやくー」
「…ん」
スモークガラスを通して彼女を見ていたら,初めて性に目覚めた中学生のような気持ちになった。とてつもなくドキドキする,初々しい気持ち。早く見てみたい。触れてみたい。
「…二人は狭いな」
「そうかもね。待ってて,髪洗っちゃうから」
「ん」
湯舟に浸かって平静を装うが,下の方は抑えられない。
「…先生さ」
「ん?」
「サチのこと好きじゃないでしょ?あんまり」
見透かされた。
「いや…まあ」
「わかるけど,寂しいだけなんだよ。人がいる家に住んだ事なんて無いと思うし…」
「ああ…わかってる」
「あたしは結構好きなの,サチ。お姉ちゃんが出来たみたいで楽しいし」
波の言葉が響く。
「…ああ」
「ね。魅力的だよね,サチって」
お互いが裸で居る時でも,波は俺以外の人間の話をする。嫌だ。
「……」
「ね?」
その時,波は調度髪を洗い終わっていた。
「波,こっち」
小さい湯舟に二人。波の背中が壁にぴっとり付く。
「…俺」
「ぇ?」
「…俺を見て」
波は少し怯えたような目で俺を見つめる。
「…うん?」
「良いか?」
独占欲がどうしようもなく膨らむ。
「ぇ…何が?」
「…壊したいんだ」
頭では強引な行為をしても苦痛なだけだと分かっているのに,ただ体が動いてしまう。
「ぇ…先生」
「…俺の事だけ,呼んで」
波の片足を湯舟のふちに上げさせると,彼女の秘部がよりはっきりと見えた。
「ちょっと…ゃ…」
我慢できなくなって,俺自身を彼女のそこに沈めていく。
「ッ…愛してる…」
「んう…ぁッ…ふ…」
案の定,彼女の顔が苦痛に歪んだ。
「ッ…はぁ…」
締め付けが思ったより強くて,体中に悪い快感が走る。
「ッん…はあッ…ぁ」
「ん……波」
そして波は,俺の全部を飲み込んだ。
--つづく--