「男子の先輩だ…」
りなが声を潜めてしゃべる。
「俺、まぢで優紀ちゃん彼女にする!」
それを言ったのが啓介先輩だった。
「先輩こんにちは!」
階段の上からりなが顔を出す。
「ぉお!田辺りなちゃん!
…もしかして…」
「はぃ♪
聞いてました♪」
「…優紀ちゃんいる?」
「しっかり聞いてたみたいです!」
「どうもデス」
一応頭を下げる
「まぢ恥ずい///」
「付き合ってみない?」
「あっ…………はぃ…」
自分の口からこんな言葉が出るなんて思いもしなかった。