あたしはコトナ(仮名)。高二の女子高生だ。今あたしはある男子生徒の自宅前に来ている。隣の席のモテ男、ルージ(仮名)の自宅だ。「ったく、サボるんなら手紙の無い日にしてほしいんだけど」ぶつくさ文句をたれながら、あたしはインターホンを押した。程なくして本人が現れる。「…コトナ」「あんったねぇ!家族が旅行で居ないからって、あたしに迷惑かけないでよ!」きょとんとしているルージの鼻先に、でっかい紙袋を突き出す「悪い悪い、ま、上がれよ、ここまできたんだし」「言われなくてもそうさせてもらうわよ」紙袋を受け取ったルージはあたしを家ン中に引き入れた。 通されたのは、ルージの私室。黒、白、メタルラックで統一された、綺麗な部屋だった「ふーん、男子の部屋とは思えないわね」「お前入ったことあんのかよ」「無いけど、ガサツなイメージあるし」「……紅茶?珈琲?」「紅茶。てゆーかフツー、自分の部屋に珈琲メーカーなんてある?」「無いんじゃね?」話によれば、珈琲メーカーやらなにやらは、すべてキッチンから拝借してきたものらしい「………あんたさ、SEXしたいと思った事ある?」「ねーよ。ダチが気持ちイイとか言ってっけど、俺よくわかんねぇし。お前は?」あたしの唐突な質問に驚きもせず、ルージは答え、問い返した。「あたしもないかなあ、チョー痛いって聞くし」長い沈黙。紅茶をすする音だけが響き、沈黙を破ったのはあたしだった「ヤってみる?」言い終わらないうちに、あたしはルージをベッドに押し倒した「お、おいっ!」あたしの目と鼻の先にルージの顔があって、見た事無い程真っ赤だった。自慢じゃないけどあたしは顔は良いほうだし。そして、了承もとらずにベルトを手際良く外していく。