『私…高本くんが好き』
「…は…っ」
ある日俺は、学校一金持ちで美人な、[大河内 彩]に告られた。
ありえん。学校のアイドルの彼女が、俺を好き?
「お…大河内、ドッキリ?」
俺がそう言うと、彼女は間が抜けたように口を開けた。
「だろ!?そうだろ!やっぱし…!鈴木か藤原に仕込まれた?あいつら…!」
『あ、あのぅ…!違いますょっ!私…鈴木君と話した事なんて無いし…』
「えぇ!?嘘だぁ」
頭が混乱する〜。
『私…高本くんに一目ぼれで!お願いします付き合って下さいっ』
「ま…ぢかよ…」
彼女は、頬をポッと染め、うつむいている。
まぁ、俺は彼女いないし、大河内はカナリいいし…。
「うう゛ん。じゃあ…いいよ。付き合おっか」
かなり軽ーく言ってみた。傷つくかな…なんて思っていると…
『本当ですかっ!?よかったぁ…高本くんも私の事好きだったなんて…ありがとう!』
?……!えー。なんか勘違いされてしまった。まぁ、いっか(汗)
そんなこんなで、付き合う事になってしまった。
―夜―
「ルイ〜俺の弁当箱、洗っといてくんない?」
携帯をいじっているルイの目の前に弁当箱を差し出した。
「…うんっわかった☆…なんて言うと思ってんの…?自分で洗え(怒)」
「んだよ〜お前も家事くらいしろよな!不器用だから彼氏イナイ歴15年なんだよッ」
少し沈黙が続き、ちょっと言い過ぎたカナ…なんて思っていた。すると…
「う…ぅ…」
「う?」
「うるさぃぃっ!!!!!!!!!!!!!」
大声でルイが叫んだ。
「お前だって…!祐也だって!彼女イナイ歴17年だろっ!!!」
「それがなぁ…☆出来たんだよーん!悪いケド、超美人☆超優しくて、お前と違っておしとやかなんだよ!」
「えっ…」
ルイは、その日から俺に対する態度が変わったのだ。