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あなたの指で蝶になりたい。5(BL注意)

柊リンゴ  2006-09-28投稿
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セックスの回数なんて、同性の経験なんて!
「・・そんなに一度に聞かないでくださいよ!」
動揺を隠せません。

「ふうん?その動揺ふりからしてな〜んにも知らないんだ?おしえたいなあ・・。」
「裕也さんに教えてもらうのはピアノです。」
切り替えします。

「つまんないな・意外に頭がかたいのかな?」
髪の毛をふわあんと触られました。「っひゃあ!」
「・・その気になったら言ってね?いつでもお相手しますよ。」
・・その日のレッスンはこれで終りました。
リチャードクレイダーマン、弾けるのでしょうか。かなりドラマチックな曲ですよ。
楽譜だけ渡して終るなんて、腑に落ちませんが・・。
「裕也さん弾いてみてください。聞きたいです。」

「いいよ。じゃあ、膝の上に座ってくれる?」
ピアノの前でにこにこ笑っています。

「・・は?」

「俺の膝の上に座ったら弾いて聞かせてあげるよ。」
変態かもしれませんね・・。
「来週でいいです。」

「あ。来週ならいいんだ?あーら。」



そして今日、迎えに来られてしまったのです!!



「で、弾いてみた?少しは。」
「・・気持ちがつかめない。どうしてこの速さで弾くのか。跳ねるようなリズムが理解できない。」
「だーかーら。恋を知らないとそうなんだよね。」
「??知っていたら弾けますか。」
「そりゃあ、情感がこもるからさ。子供が弾くのと大人が弾くのじゃそこが違うんだよ。感情こめて弾いてみなよ。技術じゃないよ。趣味なら尚更。」
JRの車内ではまともなことを言います。

さっきまではふざけていただけなのかもしれませんね。

「そうか・・。」
「だから今日から貴ちゃんの演奏は変わる。」


「は?」


「たーのしみ。ね?先週約束したもんね。」


え?


「今日は泊まれるでしょう。御飯も食べさせてあげるよ。初めてなんだもんね・・。」
「そんなこと言わないでよ・・。帰りたい。」

「帰しませんよ、そのきれいな体では。大丈夫だよ、俺は男もいけるから。」

「・・なんて?」

「貴ちゃんに興奮してやさしく出来なかったらごめんね?俺はもうかなりキテルからさあ・・。」

優しい声だけど。今日もレッスンじゃないの??

「かえる・・。」

「ここで犯しちゃうよ?満員電車だからわかんないよ・・ここでもいいの?」

そっと腰を触られます。

きゅっと体を硬くします。

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