「見てたんだろ?」
お兄ちゃんが言った。どうしよう…解ってたんだ。きっと、お兄ちゃんに嫌われちゃうよ。
「ユイ!来い!」
お兄ちゃんの強い声に、私はふすまを開けた。顔を上げられずにいると、
「こっちまで来いよ!!」
俯いたままお兄ちゃんの所まで言った。
「ユイはエッチだな。そんなに、好きなのか?」
私は首を振った。
「じゃあ、どうして見てた?SEX好きなんだろ?」
「…」
私は何も言えず、俯いたまま…。
「ユイ、お前処女だろ」
見透かした様に言った。私は、静かにうなずく。
「してみたかったのか?」
私は顔を赤くして、頷く。