お姉ちゃんがケータイでケンカをしている。相手はたぶん、弘和さん。
「分かったわよ。もう会わないから!」
お姉ちゃんは一方的にケータイを切った。
「どうしたの?」湯上りの私はバスタオルで髪を拭きながら
わざと心配そうな表情でお姉ちゃんに話し掛ける。
「もう、あんなヤツ」私を無視、いや、私を押しやって
お姉ちゃんは全身で怒り、階段を駆け上がった。
ドアが勢いよくバターンと閉められる。
時計は夜の9時。面白い…弘和さんにメールをしてみよう。
*弘和様
あれからいかかお過ごしですか?
私は学校の友達になんか最近キレイになったんじゃない?
…な〜んて言われちゃっていますぅ(^^)
今日は涼しいですね。。風邪なんか引かないように。理絵
何にも知らないふりして、メールをしてやった。
軽快音、速攻レスがくる。
*Re 今から、会えないかな?ムカつく事があってさ。
*弘和様
え〜〜〜っ!らしくないですね。どうしたんですか?
*理絵、会って話すよ。すみれ公園で待ってる。
私は慌てて髪を乾かし、少し考えて、NEWのブラとショーツに
履き替えた。