ペタペタペタ…
今日も聞こえてくる小さな足音。
ペタペタペタ…
僕の小さな愛らしい天使。
ペタペタペタ…
小さな歩幅で僕の部屋を目指す。
僕の胸は静かに呼吸を繰り返しながら妄想に膨らんでいた。
ペタペタ…コンコン
静寂の家に鳴り響く乾いた木を叩く音。
キィィ…
蝶番が軋む音を響かせながらドアが開く。
「お兄ちゃぁん…」
静かにドアを閉め、小声で囁きながら僕の隣に枕を起き、ベッドによじ登る。
「お邪魔しまぁす…」
僕の妹、メグは両親がいない夜は毎晩僕のベッドに忍び込む。