「!!」
最初、俺は何が起こったか解らなかった。
しかし、優の舌が何か別の生き物の様に口の中に、入ってくるのを感じてとっさに、優の体を突き飛ばした。
「な、何すんだよ、優!!」「私は…、私は、お兄ちゃんの事が好きなの!!」「ば、馬鹿なこと言うなよ!!漫画じゃあるまいし!!」「私は本気よ!!」
しばらくの間沈黙が、流れた。
「…そ、そんなこと言われても困るんだよ!!」俺は、言ったと同時に自分の部屋に向かって走っていた。後ろから、優の声がするのを無視して、自分の部屋に入って鍵を閉めた。
すぐに自分の顔が赤くなるのが解った。女子に全く興味がなかったのでキスをされた事にびっくりした。
しかも、ファーストキスだし、相手が妹……俺は何も考えられなくなっていた。
次の日から、俺と優は、あまり話さなくなった。