みつの事ばかり考えていたら俺の足は自然とみつの部屋に向かっていた。
―コンコン
『みつ入るぞ?』
『スースー…。』
『なんだ、もう寝たのか。』
みつは寝息を起てながら既に眠ってしまっていた。
おれはみつの髪から頬をなぞるように撫でた。
みつの肌はするするしていて気持ちが良い。
そして唇へと手が回る。
赤くて艶っぽいみつの唇。
俺は思わず自分の唇をみつの唇へと重ねてしまった。
初めて感じるみつの感触、ぬくもり。
俺の理性は完全に吹っ飛んだ。
みつの舌に自分の舌を絡ませる。初めて感じるみつの味…。全身に電撃が走るようなこの感覚。
『みつ、みつ…』
俺は夢中でみつの口内を味わっていた。
『ん…はぁ、んぅ。お…お兄ちゃんなの?』
みつが目を覚ました。
俺はみつの唇からそっと離れた。みつの唾液と俺の唾液が混ざったものが糸を引いていた。
『みつ…ごめん。俺みつの全てを味わいたくて…止められなかった。』
『お兄ちゃん何で謝るの?みつなんかとっくの昔からお兄ちゃんのこと好きだったよ。』
と言い残して、みつは俺の唇に吸いついてきた。