美希は、優が家を飛び出してからキスをやめた。 「…なんで…」「なーに?修二?」 「なんで、あんな事したんだよ!!妹の前だろ!!」 しかし、美希は、答えず、逆に質問してきた。「なんで、私と修二は付き合ってるんだよ?」答えられない。たしかに、なぜ自分は怒っているのだろう?
なんとか、答えを出そうと考えていると、「なんで、怒ってるか解んないんでしょ。答えは簡単だよ。修二はね、妹さんの事が、好きなんだよ。」美希の言葉に唖然としてた。 「……俺が、優の事を好き?」理解できない。いや、自分の気持ちを理解したくなかっただけだ。 「妹さんの事、捜しに行かなくていいの?」その言葉を聞いた瞬間、俺は、上着も着ずに家を飛び出した。 「可愛い兄弟ねー。」残された美希はつぶやいた。