放課後、薫は書店で万引きをして店員に見つかった。薫は『お願いだから親には連絡しないで。』と店員に頼み込んだ。薫の親はかなりこわい親だから連絡をされるのが嫌だったらしく担任の加藤先生に連絡が入った。加藤先生はその書店に行き薫を学校まで連れて帰った。加藤先生は『先生の知り合いの人だったからお願いして警察には連絡しないでと頼んでやったんだぞっ。もう万引きなんてするなよ。いいな。』 『はい。ごめんなさい。』 『ただこれから先生の言う事を聞いてくれるな。実は、全国で児童の発育状態の調査があって各学年で1名だけしっかり身体検査をしなければならない。それをお願いしたい。いいな。』 『先生。いいよ。それくらいだったら。』と薫は加藤先生のウソの身体検査を軽く引き受けた。 加藤先生は担任の教師であり保健の先生でもあった。だから薫は全く軽い気持ちで引き受けた。 『じゃ今から始めようか。時間はそんなにかからない。保健室に行こう。』 保健室に入ると加藤先生は以前からこの様な身体検査をしようと用意しておいた問診表と検査表を取り出した。薫は学