私は相原ミサキ。高2。
中学の時この田舎の一件家に越して来た。
隣りの家まで二百メートルもあるような所。こんな所に家を建てたのは体が弱いお母さんのため。
「ミサキ…ちょっと来なさい」
離れに物置小屋がある。前の所有者から小屋付きの土地として買ったから、この物置小屋だけは古い。
「そこに座りなさい」これも古い椅子…
お父さんはよくここでお説教をする。でもそんなに嫌じゃない。お父さんの話は面白いし、頭ごなしに叱り付けるような人でもない。でも今日は…
「ゆうべはどうしたんだ?」
昨日はデートだった。私は大学生の男の人とドライブに行った。帰りが遅くて、二人にはこっぴどく叱られた。
「ごめんなさい…ゆうべも謝ったよ」
「男と…一緒だったのか」
お父さんの顔は、いつになく怖い…でも…私だって恋愛ぐらいする。「そうよ。」
「まだ子供のクセに」「もう大人です!」
と、よくある父娘ゲンカになった。
…折り合いが着くはずもなく、しばらく口を利かない日が続いた。
でも…言うとおりにしとけばよかった…
その男は、すごい軟派で、いいかげんなヤツ。私の…バージンを捧げたのに…
…私の体が欲しかっただけ…。