「しばらくお母さん入院だから、少し早めに帰って来てくれないかな」
「うん…そうする」
なんだかさびしい…
「心配するほどじゃないらしいよ…検査も兼ねての入院だから…」お父さんは私の寂しそうな顔を見てなぐさめてくれる。
「そんな顔するなよ」ホッペを指先でちょんとした。
「まだ失恋の痛手か…?」
「ううん…もう大丈夫よ」
「じゃあ笑って」
仕方なく笑顔を作ろうとするけど、うまくいかない。
お父さんはそんな私をクスクス笑って、また肩を抱いてくれた。
「寂しそうな顔するなよ」
私はお父さんの胸に甘えた。
お父さんは私の髪を撫でてくれる…
「お前も大人になったんだな…」
…
「お嫁に行くまでは…お父さんのものだ…」「…」
「いや…誰にも渡したくない…」
え……?
お父さんの顔が…ちかづいて来た…
あ…………
いつの間に…か…
お父さんの唇が、私の唇に…ちょっとこれ…
私は動けない…あまりのできごとに金縛りにあったみたい…
優しいキス…深い愛を感じる…でも…
お父さんの舌…ゆっくり…私の舌にまとわりついてくる…なまあたたかい…