「相原君…」
屋上に呼び出された…「オレじゃ…ダメか…?」
私はちょっと吹っ切れていた。
「父に…話しました。」
「…え…そう。で?」「『オレと同じぐらいお前を可愛がってくれるヤツならいいぞ』って…」
係長はパッと顔が明るくなった。
「それなら…自信がある!」
「本当ですか?」
私はわざといぶかる。「ああ!絶対だ」
市内のホテル…
愛を確かめたいなら…と、赤い顔をして告白する彼を、可愛いと思った…
「ミサキ…」
私の唇を、丹念に愛してくれる…柔らかい…優しい愛撫…
「君が…いとおしい」くすぐったいようなクサいセリフだけど…彼が言うと、胸が熱くなった…
体中にキスしてくれる…お父さんほど刺激的じゃないけど…ああ…この人…私を愛してくれてる…幸せ…
私の高まりに合わせて、彼は愛の行為のクライマックスに入った。「あ!は!係長!あ!ああん」
「よ、よせよ、係長はないよ…」
せっかく盛り上がってたのに、二人とも笑ってしまった。
「じゃ…何て呼べばいいですか?」
私は、思いきり可愛く聞いた…
(…好きだよ…離さない)
(うれしい…係長…)
「またぁ…」
二人ともほほ笑んでぎゅっと抱き締め合った。