音に反応して一瞬目を開けたマコトは、またすぐに眠ってしまった。
階段を降りると、お父さんは割れた皿を片付けていた。
「飲み過ぎじゃないの?」
「ばか言いなさい…」確かにしゃんとしている。
「タカオ君、もう少し飲めればいいんだが…」
仕方なく、残りの物を片付ける…
「すまんな」
私を見ないで…
「軽蔑してるんだろぅな…」
軽蔑してる…子供が寝てる隣りの部屋で、あんなこと…でも…そんな状況なのに…私だって…どうして…イッたんだろう…あんな声出して…
私が記憶を呼び戻しているのが、見透かされるような気がした…
「ミサキ…」
「……」
「ちょっと……」
この目…この目のせいよ…
物置小屋に…なぜかいる。
お父さんの差し出した椅子に…座った。
お父さんは狂ったように私の唇を吸った!
(もういい!お前に罵られても、お父さんはお前が欲しい!)
母屋の二階では夫と子供が寝てるのに…
「ハァ!ハァ!ハァ」
私も、お父さんの首に手を回してる!
声を押し殺した!
(ハァ!ダメ!ハァハァ!お父さん!)
お父さんの指が到達した!
(ミサキ!こんなに濡れてるじゃないか!)
小屋に来た時からもう…