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涙の天使…7

冴凪 瑞羽  2006-11-15投稿
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「あんっ…ふぇ…もぅ……っや……あぁぁっ……」
「言えよ。イイの?よくないの??」

陸の優しい言い方とバイブのせいで、イク寸前まで来ていた。

「すごく…イイっ……ですっ…っぁああ…!!!」

莉架は体を大きくのけぞって、ぶるっと体を震わせて果てた。

「もうイッたのか…。よかった??」
「よかった…じゃないです。…過去形にしないで…」

気持ち良さに瞳を潤ませた莉架が言った。
陸がフッと笑う。

「いいよ。莉架が気ぃなくすくらいイカせてやるよ」

「よかった…じゃないです。…過去形にしないで…」

気持ち良さに瞳を潤ませた莉架が言った。
陸がフッと笑う。

「いいよ。莉架が気ぃなくすくらいイカせてやるよ」

陸は莉架の額に優しく優しくキスをした。

――――――

その日から約半月後、莉架が学校から帰って来たオレに向かっていきなり言った。

「陸、ぁたしと別れて」
「…はっ…!?」

オレは理由がわからなくて、泣いてる莉架を茫然と見つめるしか出来なかった。



なぜオレはあの時気付いてやれなかったのか。
莉架の瞳があの話をする時しか見せない、色の無いものと後から気付くなんて…オレは本当に彼氏…いや、男として失格だと思う。


ごめんな、莉架―――。

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