エレベーターの前で、母さんはあっけにとられた顔で僕を見た。
「どういうつもり?」「…マコトと過ごすはずだった部屋が見たいだけさ。そこで話そう」
母さんは一瞬戸惑った…。
チン!
エレベーターの扉が開いた。中に入って母さんは沈痛な面持ち…
オン…
ブィィィン…
密室では、モーターの音がよく聞こえる。
生々しい…
「母さん…6階だよ…」
扉が…閉じた…
ブィィィン……
(ン……止めて……)
(…いや…)
母さんは困ったような顔…。
僕はわざと2階から6階までのボタンを全て押した。母さんにとっては長い時間…
(…お願い…スイッチを…切って…)
無視…かなり長い時間オンにしっ放し…
…弱々しい立ち方…内股になり、膝が震えてる…細くてきれいな指先…ほんのり香る香水…女なんだ…
このまま…続けたら…。
拭えない想像で、僕はズボンの前が…固くなって…しまった。
チン!…2階…
扉が開いて…ブィィィン………
……誰もいない……
モーターの音だけが聞こえる…扉が閉まる…(んふ!)
閉まると同時の甘い声…
確かに聞こえた……
…(…ん…)
僕は…母さんに…欲情してしまってる!
母親なのに!………