化粧はまた念入りにしてくれた。わざと胸の谷間をボクに見せつけるように、パジャマのボタンを外している…ボクの視線を感じて、ニヤリとする。悪魔だ…
車まで、親に気付かれないようにするのに冷や冷やしながら、どうにか出発出来た。
「帰りはどうすんの?」
「なんとかなるわよ」そんなぁ…
姉ちゃんは海に向かった。対向車の視線が気になる…
「変態だと思われるよ…」
「いいじゃない…変態なんだから」
ボクが拗ねると笑った。
「今のカズキ…きれいよ。男には見えない…さ、浜辺お散歩しよ」「え〜やだやだ」
「大丈夫だって、ほら」
しぶしぶ浜辺に出た。わっ人がいる…
ボクは思わずお姉ちゃんに身を隠した。
「かえって変に思われるよ」
人の視線が刺さるように感じた…
浜風が時々強く吹く…思わずスカートを押さえる。
(これ…短いよ…)
(可愛いわよ…キャッすごい風…ほら…しっかり押さえないとパンツ見えちゃうよ)
二人でスカートを押さえた。散歩どころじゃない…
ああ…でも…姉ちゃんきれいだな…スカート押さえるとこ…可愛らしくて…あ!いかん!余計なこと考えたら…