やっと来た…!
二か月も待ったけど、これでオレのセックスライフは革命を迎える!
『二号さん…プロ』
箱には殺風景にシールでそう書いてあるだけ…
ずっしり重い…これでも軽量化してあって40kg…
ドキドキしながら頑丈な梱包を解く…
中から出て来たのは…カタログ通りの無表情な女人形…よぅし、これからだ!
オレは最新のセックスドール、二号さんプロの出現を切望していた。
これは最新技術を駆使したサイボーグ…普及が進んで、用途別サイボーグは随分価格が下がったが、それでもまだ学生のオレには簡単に買えるもんじゃない。必死でバイトに明け暮れてやっとの思いで手に入れた。
「さてと…あとはデータを入れるだけだな…」
人形の頭の後ろにメモリーカードが入る仕組み。オレ好みの女の子のデータを入れると、人工筋肉が隆起して、変身してくれる。実在の女の子なら、写真を取り込めばいい。
まったく素晴らしい技術だ!
「迷うなぁ…早瀬キララなんか…いいよなぁ」
メディアでお馴染みのアイドル…
雑誌から彼女の全身写真を取り込めば、性格は適当に打ち込んで…と…待てよ、たくさんのデータで、よりリアルな再現か…じゃあこれも…