「田辺君、ちゃんと調べて来た?」
茜はメガネっ子の優等生。なかなか可愛いが、口うるさい。いつかコイツをヒーヒー言わせて、かしずかしてやりたいと思ってた…
「茜ちゃあん…」
「キャ、何やってんのよ」
携帯でムービーすると茜は恥ずかしがった。「茜、少しは笑えよ…」
彼女はだいたいブスッとしてる。
「何のマネ?」
「イヤ、携帯新しくしたんで試しにさ…」
ウソばっか…
学校の間、できるだけたくさん彼女をこっそり撮った。声も取り込んだ。
コイツ、あの時どんな顔してするんだろ…
オレは想像して股間を熱くしたが、データが欲しい…
えっと…前に何かで読んだな…あの時の顔は、全力疾走でゴールした時と同じだって…
よし!
「茜、バス停まで走ろう!」
「え、何で?」
「時間ないぞ、さ早く!」
茜は首をかしげながらオレの後を走って付いて来る。よぅし…え?あ!こ、コイツ早い!ちょっと待てよ…
オレはあっさり抜かれてしまった。
「何やってんのよ」
ハア…ハア…ハア…
「お前早いな…ハアハア」「ショボいわね」
くそぉ…息も乱れちゃいない、オレはキツいけど…ハアハア…