美咲はまたいつの間にかオレの部屋でパソコンをいじってる。
「変なサイトいじんなよ、金かかるから」
「わかってるって…」覗いてみると…
「お前好きだなぁ…またそれ読んでんの?」恥ずかしそうに隠そうとする。赤くなって笑いでごまかそうとした。
「私と同じ名前なんだから気になるじゃない」
そりゃあな…でも今オレがいるんだぞ…
「これ…お兄ちゃんも読んだんでしょ?なんか感想ないの?」
感想なんか言えるかよ…っつうか聞くなって…
「なんか…これ…変な想像しなかった?」
汗が出てくる…
「やめろよ、お前…」「うわっ…したんだぁ〜」
「……した…」
プフって吹き出した二人…
「えっ、えっマジで?」
「聞くなよ〜」
「気になるーう〜」
「お前言ってたじゃん、同じ名前だからしょうがないよ」
美咲は赤くなって笑っている…
「え〜マジ〜?」
オレは美咲の顔をわざと覗いた。
「キャー恥ずかし」
「今さら言うなよ」
「えっ、抵抗なかったの?」
「あのね…」
「……」
「…想像するくらい自由だろ」
「小説の中のお兄ちゃんと同じこと言ってる…」