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運命3

思描  2007-01-14投稿
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あれから2週間がたった。


ガタンゴトン。


学校へ行くため
電車に揺れる事40分。


満員電車でギュウギュウ
詰めだ。


停車駅で
またドンドンと
人が入ってくる。


ふと気付いたら後ろに
息の荒いおじさんが居た。


嫌な感じ…。


場所を移動する事も
できず降りる駅まで
少し我慢することに。


電車が揺れると同時に
おしりに手があたる。


振り向くと、
おじさんは窓の外を見ている。

気のせいかな…?


またも電車が揺れるたび
触れる手。


太股をさすってきた。


やっぱり痴漢かぁ…。


叫ぶのも恥ずかしい…。
降りる駅まで後2駅。
後少しだ。
我慢我慢。


手はスーッと太股をつたい
スカートの中へ。


どうしよう…。
怖い…。



「おっさん」


若い男性がおじさんの
手を掴んでそう言った。


…っ助かった!!


って、こ…光夜!?!?


電車が駅に停車し、
光夜はおじさんの手を
掴み引きずる様に電車を
降りた。


後を追い私も電車を降りる。


「何したか分かってるか?」


「な、なんの事かね…」


とぼけるおじさんの顔に光夜の拳がぶちこまれた。


『キャッ!!』


「とぼけるなよ」

「分かった分かった!!!ほら、やるから!!!」


おじさんは震えた手で財布から万札を取り光夜に差し出した。

光夜は万札をチラッと見、万札を取りおじさんの口に押し込み駅員に突き飛ばした。

「汚ねぇじじいが」


光夜はそのままスタスタと歩いていく。
私はその後を急いで追った。

『あの…待って』

「?」

『ありがとうございます!!!』

「痴漢されてるから誰かと思ったらお前だったからビックリした…、高校生なんだ?」


お、お前??


『あ、うん』


「どうすんの?時間」


『あ…完璧遅刻だぁ…』


「さぼれば?」


『え…でも…』


「助けた変わりに、1日付き合えよ」


まじっすか…?


「よし!行こう!」


まぁ、いっか。


もうこの人には会わないだろうと思ったのにまた会っちゃった…。偶然もすごいものだね…。

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