私がまだ中学3年生の時のはなし。金ほしさで始めた。それは援助交際。
「ねぇ、本当にオヤジくるの?」
「来るって。」
「ねぇ…あの車のオヤジじゃない?さっきから超こっち見てるもん」
「ほら…ちか!はやく行きなよ」
「え…うん、行ってくるわ」
「ここで待ってるね」
私はおそるおそるその黒い車に近づく。
「あの〜…?」
車の窓がゆっくりと開く。まだ完全に窓が開くまえに中のおじさんが喋る。
「ちかちゃん?」
「…ぁはい」
「とりあえず車のって」
車に乗り込み車が動きだす。
「どこのホテルいこうか?」
「いや…どこでも」
初めての事に私は戸惑う。
「何才だっけ?」
「じゅ、18」
18に見えるわけがない。当時まだ14歳だった。オヤジだってそれくらい気付いてる。
「そっか若いね」
しばらく沈黙がつづく。オヤジがはなす。
「今日あんまりお金ないんだ。だからここでもいい?」
そこは、林に囲まれたよく分からない場所だったが私はうなずく。