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星に願いを NO.2

小椋都  2007-02-05投稿
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秀太郎は毎日私に話しかけた。

「どこの大学?」

「高校はどこだった?」

「それ、どこで買ったの?」

「ねぇ、季吹。」

「おい、季吹。」

秀太郎は女の子に人気があった。男友達もたくさんいた。カッコイイ秀太郎。さえない私。ますます、女の子達からの反感を買っていく私。

「あのさぁ。」

バイト後に駐輪場で秀太郎に話しかけた。

「何?季吹から話しかけてくれるの初めてじゃない?」

秀太郎の目は小学校の同級生みたいだった。

「話しかけて来ないで。」

私の言葉にガラス玉のような彼の目が曇っていく。

「何で?」

「迷惑なの。」

彼の言葉を被せるように私は答えた。

「迷惑?仲間に話しかけて何が悪ぃんだよ。」

秀太郎の顔が険しくなっていく。

「嫌いなの。」

私はゴミでも捨てるように言葉をこぼした。秀太郎はしばらく黙っていた。

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