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星に願いを NO.20

小椋都  2007-02-18投稿
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私たちはそのまま外を見つめていた。部屋の明かりは着けず、手にはビールの缶を持ったままだった。

どれくらいの時間が経っただろうか。

秀太郎がタバコに火をつけた。私はそれを見ていた。
秀太郎は私の視線に気づくと、そのまま反らさずにずっと見つめていた。

真っ黒な瞳。

私は恥ずかしくなって目を反らした。そんな私の腕を秀太郎が掴んだ。

大きな掌を私の二の腕はしっかり感じている。

「何…?」

私はうつ向いたまま、ポツンと話した。

秀太郎は私の二の腕を掴んだまま、タバコの火を消し、私手の中にあるビール缶を持った。

私はビール缶が窓の近くにある棚に置かれるのを見た。

カタンと音が聞こえる。

秀太郎は私を引き寄せ、キスをした。

秀太郎の柔らかい唇。夢にまで見た秀太郎の熱い唇。

私は目を閉じ、秀太郎の体に腕をまわした。

夏の夜の風邪がゆっくりとカーテンを揺らしていた。

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