「よろしく…お願いします…」
とりあえず、部屋にあがってもらう。予想以上に格好いい先生を見て、緊張した。
「とりあえず、これ書いてね」
そう言って手渡された紙は、アンケートだった。アンケートには今までの成績、得意、不得意教科など、勉強についての事だった。
アンケートを書いて、最後の質問を見て、あたしは目を疑った。
<あなたは処女ですか?>
「あの…この質問…なんで…?」
「あぁ、気にしないで。全部書いた?見せてもらってもいいかな?」
にっこり笑う先生を見て、あたしは最後の質問に素早く答えて、先生に渡した。
「苦手教科は、数学かぁ…じゃあ、教科書出して。数学の勉強しよう。」
何事もないように進める先生を見て、あたしは教科書を出した。