「じゃ話終わったから教室戻ってろ♪」軽薄な口調で遅刻組に言う。
そして・・・
放課後・・・・・・・・・「後はヨロシク〜♪」手を振りながら教室から出ていく担任。残された遅刻組。「・・・・・・・・・」 二人の間に沈黙が横切る。教室には二人しかいない。そんな雰囲気に耐えきれなくなった亨は勇気を振り絞って大輝に話掛ける。
「名前・・・なんて言うの?」本当の所、名前は知っていたがワザと聞いた。
「・・・・・・桐生大輝」「俺の名前は・・・」
「神村亨だろ?」
「えっ!なんで知ってるの?」ビックリした亨だった。(俺の名前を知っていてくれたなんて・・・)
「・・・・・いつも学年1位だからな。皆知ってんじゃない?」
「ははっ・・・だね・・」(なんだ・・・桐生くんも俺の事見ててくれてると思った・・・そんなハズないのに・・・・・・)
「掃除始めよっか」亨はしょんぼりしながら掃除を始めた。
亨は沈黙が続くとイヤなので大輝と無理をしながらでも話した。そんな亨を見て大輝は何か想いながら亨に話し掛けた。
「無理すんなよ」 「え・・・?」訳が解らない亨は聞く。「なにが?」「・・・お前、俺の事怖くねぇの?」「へっ?」