朝、目が覚めるとラブホテルで、横に裸の男が寝ていた。
しかも、その男は高校時代の同級生で親友だった。(エッチしたって事?)
常盤智佳史(ときわちかし)は、頭を抱えた。
相川春日(あいかわはるひ)とは、高校時代の部活が同じ野球部で、投手と捕手という間柄で、親友ではあったが、決してこういう関係があったという事はない。
高校卒業後、春日はプロ野球の道に進み、イケメン投手として、人気者になった。
智佳史は、大学に進み、野球部に入部したが、ケガが原因で退部し、大学卒業後は、サラリーマンになった。
お互いが別の道に進んでから、電話やメールはするが、会うという事はなかった。
最近は、メールの交換すらなかった。
昨日、仕事帰りに立ち寄った居酒屋で、十年ぶりに春日と再会した。
一緒に、酒を飲んだ。
近況報告、お互いの仕事のグチ、色々話をしながら酒を飲んだ。
そこまでは、覚えてる。 そこから先の記憶がない…。
「おい!」
智佳史は、横で寝息をたてている、春日を起こした。
「ん…」
春日が、目を覚ます。
「おはよう。智佳史、昨日はすごかったね」
「すごかったってなにが…?」
「智佳史ったら、たまってるわけ?イってもイっても、俺のこと放さないんだもん。俺の腰、こわれるかと思ったよ」
「はぃぃーー!?やっぱり俺達…?」
「何?覚えてないの?」
「うん」
うなずく智佳史に、春日は昨日の出来事を話始めた。