邦久は中2で、
同じクラスに恋人が居た。
名前は遥。一応、中1の頃から付き合っていたが、
回りの同級生が冷やかしてた為になかなか二人とも妙に照れくさくて、お互いまだドキドキしていた。
実は遥は、中3になったら家庭の都合でアメリカへ行かなければならなかった。
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……今日は、遥がアメリカに行く前夜。邦久は遥を自分の部屋に呼び出した。
「もう…アメリカに行ったら邦久にはなかなか会えなくなって…淋しいよ」
遥は目に涙が溢れている。
「でも俺は…遥の事ずっと待ってる。絶対に。」
そう言って、
邦久は遥をぎゅっと抱きしめた。
<続>