部屋は1LDKぐらいだった。リビングに通され、可愛い絨毯(じゅうたん)の上に座りこんだ。
どうしよう、人生相談なんてなかった。
由紀「、、、」
賀夜「、、、?」
由紀「すいません、やっぱり帰ります!」
沈黙に耐えられなくなった由紀は勢いよく立ち上がり玄関へ向かった。
賀夜「待って!!」
帰ろうとする由紀の腕を賀夜が掴んだ。
賀夜「どうしたの?」
本当に心配そうな顔で、由紀の顔をのぞきこむ。
まさか止められると思っていなかった由紀の顔はこんなことをした恥ずかしさと愛しい人に心配させている嬉しさで真っ赤になって、泣きそうになっていた。
どぅしよう。。。
賀夜「帰らないで」
小さな声で賀夜が言った。由紀「え?!」
びっくりした表情で賀夜を見る。
賀夜「帰らないで、お願い。。。」
さっきよりも、もっと小さな声で賀夜が言った。
由紀「ぅん」
ふたりはもぅ一度部屋に戻り座った。
由紀「、、、」
賀夜「、、、」
しばらく沈黙が続いた。
由紀「あの〜どうしてですか?」
先に口を開いたのは由紀だった。
賀夜「。。。。ら」
由紀「えっ!?」
賀夜「もぅ、言っちゃう。好きだから!一緒にバイトしてて、いつの間にか由紀ちゃんの事好きになってたの!なのに由紀ちゃん辞めちゃうし、すごいショックだったんだから」