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SHOW3

HK  2007-04-04投稿
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愛子は一晩中泣いた。

だが泣き明かす中で無事に助かるためには勝つしかないと意志が固まってきた。
そうだ。
勝ちさえすればいいのだ。
勝てば帰れるうえに1000万くれるらしい。
こんな状況だしもう信じるしかない。
ジムのスパーリング相手の山岡インストラクターも私のスジがいいと誉めてくれたし、

私なら勝てる。

翌朝、口のテープと縛っていた紐がはずされた。
口の周りも手首も跡がついて痛かったが文句も言ってられない。
愛子は出された朝食を口に運びながら昨日渡されたルールに目を通した。
動揺が激しくてよく理解してなかったし、
反則はペナルティがあるような事を言っていたからだ。
文章はこう書いてあった。

《試合ルール》
出場者は以下の事項に同意したものとする。

?試合時間は15分1ラウンド
?雌は雄に対して目突き・金的・耳削ぎ・噛み付き・指折り・以上の手段を反則としそれ以外の手段を以て攻撃する事を可能とし、
10カウントダウンもしくは試合時間内に挿入されなかった場合を以て勝利とする。
?雄は雌に対し打撃・投げ・極め・及び?で反則と定められた行為を禁止とし、試合時間内に挿入した場合を以て勝利とする。
?不可抗力による反則と認められた場合、雌による反則は1分間の雄による愛撫を受ける事。尚、この間は試合時間は経過しない。
雄による反則は1分の試合時間短縮とする。
?協議の末に故意の反則と認められた場合、試合後に公開姦刑もしくは処刑とする。
以上

愛子は用紙をもつ手が震えているのにやっと気付いた。
読めば読むほどめちゃくちゃなルールである。
食事を食べる気も失せてしまった。
だが体力を少しでも養っておきたいから無理矢理食べた。
寝てない体を横たえて少しでも寝ておきたかった。
昼間なのもあってなかなか寝付けなかったが愛子はけっこう図太い性格の持ち主である。
昨日までの日常を思い出しているうちにいつのまにか眠っていた。

「おい、起きろ」

愛子は声に急かされて目が覚めた。
呑気に伸びまでしている。
捕まっていること自体を寝呆けて忘れていた。

「余裕だな?あと1時間で試合だ、せいぜい腰でも振ってウォーミングアップでもしとくんだな。」
声の主は昨日の若い黒服の片割れだった。
聞く人を不快にさせるしゃべり方をする。
愛子はムッとしたが何もしゃべらずにストレッチを始めた。
構ってなんてられない。

勝負の時は近い。

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