「星ちゃん、待ってよ〜！一緒に帰ろよ！宗近なんかヨダレ垂らして、マヌケ面で星ちゃん、上がるの待ってたんだからねぇ〜！！」(……性格は悪すぎるぞ！入江晶子………???)
「絶対に…嫌だ…！！」振り向きもせずにどんどん更衣室の方へ向かう星史朗。
入江と星史朗はいわゆる、家がお隣同士の幼馴染みであった。
「宗近〜ぁ！星ちゃん捕まえておいてぇ〜！！私も着替えて来るから！！！」
「えっ…?!でもぉ〜?」
(…僕、星史朗に嫌われてるから……?)と、もじもじしている僕。
「男も度胸！！でしょ!?
２人が上手くいくようーに私が、仕切ってあげるからね！だから早く行けー！！宗近ぁ〜Go！！！」と言うと、入江は僕の背中をおもいっきり蹴っ飛ばして、容赦なしにプールに突き落としたのだった。
プールでもがく僕を見て、入江は「ギャハハハ！ノロマ〜！！！」と腹を抱え、笑い転げながら女子更衣室に消えて行った。
「あててて…ぇ」
入江に勢いよくプールに蹴っ飛ばされた僕もプールから這いずりあがると駆け足で星史朗のいる更衣室へ向かうのだった…。
続く
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