押し退けられて尻餅をついた太郎は蹴られた所をさすりながらゆっくり立ち上がった。
「極上のケツすぎて早くもおっ起っちまったぜ」
太郎の虎柄腰巻きの股間の辺りが出っ張っている。
「次はおっぱいを確かめねえとなぁ」
太郎が最初のように手を広げてダッシュしてきた。
愛子は合わせたつもりで右のフックをかぶせた
・・・つもりだったが。
疲れた体は思うように動いてくれず、
スローなパンチは逆に立ち止まった太郎に簡単に手首を掴まれてしまった。
慌てて左で殴りかかるがそっちも掴まれてしまう。
太郎がまたニンマリ笑う。
一方、愛子もまた恐怖の表情を浮かべた。
「おりゃあ!」
太郎が手首を握ったまま万歳をするように腕を挙げて押し込む。
愛子はなすすべなく金網に押しつけられた。
ガッシャアン!
金網が激しく音を立てて揺れた。
手を上に挙げたまま身動きができない。
胸元が無防備なまま、太郎の眼前にあった。
愛子の心臓が激しく暴れ、疲労とピンチを訴える汗が吹き出す。
「いや・・・いや!いやぁ!来ないでぇ!」
「いっただっきまぁぁぁあす!」
愛子の甲高い悲鳴としゃがれた野太いおたけびが交錯する。
愛子の胸の谷間とブラの隙間を狙って顔から突っ込む。
ブラの端をくわえると首をねじって強引に引っ張った。
ビリィッ!
繊維のちぎれる音とともに赤い布地は無残に裂けてしまった。
「きゃぁあ!」
胸が露になる。
柔らかそうな膨らみはもつれる二人の動きに応えるようにプルンプルン揺れる。
愛子の手を押さえ付けたまま太郎は動きを止めた。
愛子はなんとか隠せないかと身をよじったりするがうまくいかなかった。
「ずーんずん、ずーんずん」
太郎が突然なにか唄いだす。
「ずんずんずんずんずーんずん、ずーんずん」
昔あった鮫の映画の曲のつもりらしい。
声と共に顔が右の胸の先に近づいてくる。
「もうやだぁあ!へぇんたぁい!来ないでぇ!」
察した愛子が大粒の涙をぼろぼろこぼしながら抵抗する。
「ずんずん!ずんずん!ずんずん!」
愛子の絶叫に盛り上がった太郎は更に早口で大きく声を張り上げながらピンク色の突起をめざす。
もう太郎の分厚い唇に1cmぐらいのところで太郎は止まった。
上目遣いに涙と汗でぐしゃぐしゃの顔になった愛子と視線を合わせると卑しい笑顔を浮かべた。
続く