はあ!はあ!はあ・・・。
抵抗に疲れ果てて太郎を呆然と見下ろす愛子の激しい息遣いだけが会場に響いていた。
太郎は愛子の顔から乳首へと視線を落とすとじっと見つめる。
まるで昆虫か何かの観察をしているかのように。
愛子の息遣いに合わせて乳首がわずかに上下する。
はあ!はあ!・・・?
胸をただ凝視する太郎に愛子は気味の悪さを覚えた。
「・・・」
はあ、はあ、はあ・・・
荒い呼吸が段々おさまってくる。
「・・・」
・・・沈黙。
愛子はあまりの不気味さに抵抗することも忘れてしまった。
「・・・」
「・・・?」
愛子は不安そうに太郎をじっと見つめる。
太郎は黙ったまま乳首を見る。
首を傾げて様々な角度からなめるように。
見つめられ続けて愛子は今までと違うドキドキがしてきた。
太郎の鼻息が乳首にかかる。
妙なくすぐったさを感じる。
太郎が舌をちろっと出して舌先を乳首に近付ける。
愛子は嫌悪感を膨らませながらも何故か何も言えないし動けなかった。
その行動を黙って見てしまう。
自分の乳首が小さく震えているのまで見えた。
凝視しなければ気付かない程小さい震えだった。
何も考えられない。
舌先が乳首に迫る。
先端と先端が触れた。
そこで舌が止まる。
息を呑む。
舌の先の先に触れていただけの乳首が愛子のわずかな呼吸とともに上下して
少し離れたり
舌先に押しつけられて首を傾げたりする。
ただ繰り返され、その様を見つめる。
胸の奥が熱を帯びて息が苦しくなる。
もっと大きく深呼吸がしたい・・・けど。
大きく舌がうねった。
舌先の上に乳首を乗せるとゆっくり弄ぶ。
向きを変えたり膨らみの中に押し込もうとしたり。
「ぁ・・・」
どこかから吐息が漏れた。
たぶん目の前の太郎にすら聞こえていない小さな吐息。
愛子はそれが自分の口から出たものだとすぐにわからなかった。
気付いた時、激しい羞恥がこみあげて耳の先まで朱に染まった。
ドクン、ドクンと鼓動が高鳴りだす。
黙ったまま愛子の乳首を弄んでいた太郎がゆっくり口をあけた。
そのまま豊満な膨らみを深くくわえこむ。
愛子は乳房の先に温かいぬめりを感じた。
敏感な突起が男の口の奥で温かい唾液に包まれて舌に転がされているのがわかる。
神経がそこに集まっていく。
愛子は熱い吐息をはいた。
続く