愛子は賭けに出た。
口の中に太郎の舌が入ってくる。
愛子も応えるように目を閉じて舌を絡めた。
「ン・・・ム、ング」
愛子の反応に太郎の鼻息が荒くなる
愛子の熱を貪ろうと愛子の上唇、下唇と吸い付いてはまた唇同士をあわせる。
お互いの舌のざらついた感触に興奮は高まっていく。
愛子は太郎を油断させるための演技だった。
それでも激しく絡み合って溶け合おうとうごめく唇に、雌の本能が燃え盛って身体の芯・・・股間の奥深くが欲情するのがわかった。
濡れてる・・・。
さっきからスイッチは入りっぱなしだ。
理性はいつ崩壊してもおかしくない。
不意に太郎がキスを繰り返しながら右腕を下ろしはじめる。
だが手は愛子の左手首を掴んだままだ。
そのまま愛子の手を導くように己の股間にもってゆく。
腰巻きの下でガチガチに怒張した分身に触らせると、愛子の手を抑えて握らせた。
目を閉じたままの愛子の脳裏に逞しい男性器がリアルに映し出される。
本当は身も心もそれを欲しがっている。
愛子の手は理性とは裏腹にに太郎が促すよりも強く自らその熱い竿を握り締めてしまった。
細い指を絡めてぎこちなく上下にしごく。
太郎は愛子の姿をみて確信を得た。
この女はもう抵抗はしないだろう、と。
抑えていた右手を放す。
その行き先は決まっていた。
愛子の股間、パンツの上から撫でる。
赤い布地がぐしょぐしょになって濃いシミをつくっていた。
太郎は仕上げに入ることにした。
愛子は太郎が片手を放したのがわかったがまだ動けなかった。
太郎の左手は依然として愛子の手を握っている。
愛子は太郎の愛撫に立っているのがやっとだ。
膝がガクガク震えている。
こんな状態で片手をほどく自信がなかった。
まだ・・・まだよ。
繰り返し自分に言い聞かせる。
そんな葛藤の最中、愛子の最も敏感になっている秘部を強烈な刺激が襲った。
太郎の指が愛子の濡れ具合を確かめるようにパンツの上から一度触れると、すぐさま手を内側にすべりこませてきた。
「ンン!ン〜!」
唇を重ねられたまま愛子は何かを叫ぶ。
太郎の指がびしょぬれになった秘部の裂け目を掻き分けようと動きだしただけで、愛子の肢体はビクッと跳ねた。
息苦しさに唇を数センチだけ離す。
つなぎとめるように唾液が糸を引いた。
熱い吐息が太郎に届く。
続く