「○○先輩っ」
楽器庫に呼んでドアを閉める。
「なぁに?○○ちゃん」
これからされる事を何も知らず聞く先輩。
「えと、目をつぶってちょっとしゃがんで下さぃ。」と私。素直に従う先輩。で、私は念のため手で先輩の目を覆い……キスした。自分からしかけといてだが、実はファーストキスだったりする。初めてだったが気持ち良かった。唇が離れ、
「…え?」と、まだ状況が把握出来てない様子の先輩。疎い。けど、そんなとこも好きだ。
「○○先輩。ずっと好きでした。……先輩、レズっけありますよね?実は私もなんですよ。隠してましたけど。…で、先輩が居なくなっちゃう前に気持ちを伝えたくて。キスまでしたんで私の気持ち解りますよ…ね?」
先輩の顔が一気に真っ赤になる。かわいいと思った。
「………え… そんな…いきなり…」
「いきなりじゃないですよ。いつもちょっかい出してたじゃないですか。好きな子程いじめたくなるんですよ。……でも、付き合って欲しいとかじゃなくて、気持ちを知ってて欲しかっただけなんで…… でゎ。」
そう言って楽器庫を逃げるように出た。……先輩がもう少しで居なくなる…そう自分が言った瞬間に悲しくなって耐えられなくなった。……付き