キーンコーン
カーンコーン
「じゃっ俺行くからな」
そう言い残すとケイタは自分のクラスまで言ってしまった
「ちょっ…待っ…」カンナは取り残されてしまった
「全く言い逃げよ!」
仕方なくカンナもクラスに戻っていった
キーンコーン
カーンコーン
5限の終わりをつげるチャイムが鳴った
少しの不安と少しの期待が入り混じった時間を過ごしたカンナはドキドキしながら保健室に向かっていった
保健の先生は出張先という札が出ていた
カラカラカラ
カンナが中に入ると保健室は真っ暗だった。
カーテンは締め切られていた。
冬のせいもあり光はほとんど差し込んでいなかった。
「電気つけなきゃ」
そう思いカンナがスイッチに手を伸ばしたその時