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明暗邂逅5

 2007-05-10投稿
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サテラはほぼ意識の無いまま樫那 周(カシナ シュウ)を家に上げていた。接着されたように二人の手は繋がれていた。
サテラは周が好きだった。
ただ泣いている暗い一面を見られ、嫌われただろうと勝手に思っていた。
サテラは自分の部屋に周を入れ、鍵を閉めた。

「私信じたくない。同じクラスに、そんなひとが・・・」

泣きそうに震え始めた唇を、周はキスで止めた。
サテラは目を閉じて受けた。
舌を絡ませてきたので応じた。
「水森さん、俺は味方だから」
サテラは笑うと周のブレザーを脱がせた。

「暑いでしょ?」

「そっちこそ」

サテラは一線を越えたくはなかった。付き合って初日に落ちてしまっては軽く見られる・・・。じんわりと背筋を這う性欲とサテラは戦っていた。

周もまた同じだった。

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