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明暗邂逅7

 2007-05-11投稿
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サテラはベッドに向いた。
周が今度は夕陽を受けていた。なんだかネクタイが苦しそうだとサテラは思って、彼の首に手を回した。

「ネクタイきつい?」

サテラはだんだん止まらなくなってきている自分に気づき始めた。
周が宥めるように撫でてくれた。

「ううん、きつくない」

サテラの青い瞳がシャツのボタンに移った。

「いいの?水森さん」

サテラは顔を上げて笑った。

「ハハ、水森さんとか樫那くんて呼ぶのやめよっか。サテラでいいよ」

「そっちこそ、周でいいよ」

あと一歩のところでサテラはお茶を濁した。あのまま周が何も言わなければ一線を越えていた。

「サ、テラ。あのさ、また今日みたいな事が起きたら俺で良ければ相談に乗るから。」

「うん、分かった。ありがとね」

クラスでの明るい彼女だ。
周はまだサテラを全部知れていないと思った。

「周は、悩みは無い?」

あるにはあるが、サテラと居るとどうでもよくなる小さなことだ。と、言うと彼女は照れ隠しなのか周の足に寄りかかった。
「今日、両親だけ旅行で居ないんだ」

サテラが淋しそうにつぶやいた。

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