周はだんだん理性を失い始めてきていた。このままサテラと一夜を明かしても誰にも知られることはないのだから、ためらうことは何一つ無いのでは?
自分の足に寄りかかる茶髪が可愛く揺れる。
どうする。ゴムはある。間違っても妊娠なんかさせない。あとは彼女が望んでいるかどうかだ。
周はサテラがどうしたいのかを見計らうことにした。あんな事件があった後だ。サテラ自身疲れているかもしれない。
「わたしお風呂入るね」
サテラは今日起きたことを自分の中で整理した。やはり周と付き合えたことがなにより嬉しかったし、いじめられたことに関しては考えたくなかった。
サテラは周ともっと近づきたかった。
「ちょ、ちょっと待って」
周は考えた。
風呂上がりの彼女を見て何もしないと約束出来ない。
その思いを見透かしたような答えがサテラから返ってきた。
「一緒に入る?」
周はゆっくりと頷いた。
サテラは顔を赤らめながら笑顔で頷いた。