少し広めの洗面所は二人で使うとちょうどよかった。
サテラはシャツのボタンを取っただけだった。ここにきて恥ずかしくなった。
「ハハハ、近いと恥ずかしいね」
笑いながらサテラは顔が笑顔になれなくなっていた。
周はサテラに背中を向けて、上半身だけ裸になった。
サテラが指先で背筋をなぞってくるのを感じた。
無言だ。緊張しているんだろう。
「もっと触っていいよ」
言われた後、サテラは背中にキスした。男独特の匂いがした。筋肉質で、堅くて、丈夫そうだ。
サテラは無性に抱かれたくなった。
でも自分はまだ裸ではない。
「っふぅ、私も脱ぐね」
一呼吸置いて、サテラはシャツを脱いだ。どんどん緊張感が増す。とにかく周に抱きしめられたい。
サテラはブラのホックに手をかけた。
外すとまだ汚れのない少し大きな胸が露わになった。
「周、・・・・・見て」
お互いの上半身は産まれたままの姿になっていた。
サテラはいやらしく勃っている自分の乳首を見られて恥ずかしくなってきた。
「綺麗だね。サテラ」
サテラは照れ隠しに周の胸に飛びついた。