その日朋美と一緒に帰った。
『ごめん。本当に隠すつもりなかったの』
朋美の言葉が右から左へ流れてゆく・・・
義樹とは2年付き合って先月フラれた・・・
『好きな人ができた・・・』
と言われて・・・まさかその相手が朋美とも知らないで・・・
朋美に相談して慰められて・・・
きっと二人で私の事笑ってたんだろな・・・
『本当ゴメン・・・始めは美恵の事で相談受けてて気付いたら私も相談するようになって、美恵と別れるって相談されたとき別れないでよ!って言ったんだけど、お前がほっとけない・・・好きになっちまった。って言われて・・・』
『朋美いいよ。聞きたくない。』
私はそう言うと笑顔で
『よかったじゃん。私達親友でしょ。そんなのどうでもいいよ。美恵に彼氏ができた!それでいいじゃん!私は嬉しいよ。だって親友に彼氏できたんだもんっ。クソーー私も早くつくるぞっ!』
な〜んて、そんな心にもない事を言っていた。
『祝福・・・してくれるの?』
『あっ当たり前!何年一緒にいんのよ。私達の絆はそんなちっぽけなもんだった?』
朋美は涙を流しながら喜んでいた。これから始まる悲劇も知らずに