[PR]
i-mobile

恋愛対象ですか??

くろーば  2007-06-22投稿
閲覧数[8894] 良い投票[0] 悪い投票[0]

 2つ年下の博也とは、サッカーを通じて出会った。小さい頃からサッカー大好きなのに下手くそな私(杏奈・19歳)は、サッカーが上手な博也にクラッと来てしまったのだ。上手いと言われる人なんていくらでもいる。それだけじゃない博也の優しさや礼儀正しさ、子どもたちと戯れる茶目っ気に、やられてしまったのだ。会う度に淡い恋心のような気持ちを温めている私だけれど、実際はなかなか話し掛けることが出来ずに、しばらく過ぎて行った。
 ある日博也がサッカーの練習後、めずらしくケータイを持ってきて「杏奈さん、アドレス教えてくださいよ〜!」と言ってきた。内心嬉しくて仕方なかったけれど、かわいこぶるのも、騒ぐのもどうかと思って「ぁ、そういえばまだ知らなかったんだよね〜!」なんて、軽く頑張ってみた。久しぶりにドキドキして、その夜博也へのメールを打つのには相当時間がかかった。メールの返事が遅いと切なくなった。私は自分から博也にハマって行く危ない感じを覚えていた。
 メールしていく中で博也に彼女や好きな子がいないことを知って、大喜びだったのは言うまでもない。博也の逞しい姿や、男の人らしい指や腕をみると、年下だなんて気にならなくなっていた。こう考えると意外にも結構好きなんだと気付く。でも、ただ気になるとすれば、博也が私を、年上の私を、どう思っているのかということ。年上は所詮対象外なんだろうか。
 毎年恒例の梅雨で試合が延期になった帰り道、博也は何気なく「俺も○大行こうかなー。」と、私の通っている大学を口にした。そういえば彼は受験生なんだ。「うん!そうしたら?!」私が笑うと、彼は苦笑いして「だってそんな勉強出来ないっすもん!」と言った。「…ん〜じゃぁ勉強する??…一緒に。」思わぬ返事にびっくりしたのか、博也はすっとんきょうな声をあげた。
 「ぇ、ぁ、別に嫌ならいいの!なんとなくちょっと言ってみただけ…です。」「え?!冗談なんですか?本気かと思ったのに!」少しがっかりした様子で言う博也に、私もびっくりする。「ぇ?!冗談ってわけじゃないんだけど〜…」なんだかはっきりしない私に博也は笑った。「教えてくれるんですよね?」恥ずかしくて私も笑った。「うん、もちろん!」
こんな展開になってしまった。まさかもっと仲良くなれるチャンスを私に与えてくれるなんて…。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 くろーば 」の官能小説

もっと見る

恋愛の新着官能小説

もっと見る

[PR]
i-mobile
オススメ広告


▲ページトップ