部屋の中は薄暗かった。美郷はボンヤリと目を覚ました。起き上がって始めて、美郷は両手が後ろに縛られている事に気が付いた。
「ん…頭が痛い…」
今までの事が思い出せない。昨日の夜、確か会長の部屋から自分の部屋に戻って、それから…そうだ、部屋の中で誰かに口をハンカチで押さえられて…。
「気がついたか」
男の声に美郷はびっくりして振り向いた。若い男が壁に腕組みをしてもたれかかっていた。
「こ…ここは?」
「…放送室」
「待って…学校の中なのに…何で男の人がいるの?うちの学園には男の人は一人もいないはずなのに…!」
「…呼ばれたのさ、金もらってね」
男は美郷に近付き、抱え上げてスカートの下から手を入れた。
「いやぁ…っ!」
美郷は足をバタバタさせてもがいた。男は美郷を机の上に下ろして、制服を脱がし始めた。
「やめて…っ誰か…!」
「何でこの部屋が放送室なのか分かってる?どんだけ叫んでも誰にも聞こえないからだよ」
「いやぁぁ先輩…!」