またギュッとしたくなっり今度は本当に抱き締めてしまった
やめてょと、また照れ笑い
そんな加奈子がホントに愛しく思える
今度は3人で話が盛り上がる10分も話さないうちにまた事務所の人が来て6階に上がれと行ってきた
なみ先輩は9階に上がるそうだ5ヶ月もいるので階も決まってくるらしい
またなみ先輩にバィバィして私達は6階へ上がった
仕事は昨日と変わらなかったからまた部屋に入り次々とはぎ取りをしていく
私は加奈子と仕事が出来て本当に楽しかった、でも加奈子のなにげもない会話によって私は自分の気持ちに気付き苦しむことになるなんて想像もしなかった…
「あぃかって研修で来てるの?」
私は加奈子の言っている意味がよく分からなかった
「えッ?なになに?研修って何の事?」「じゃあずっとここで働くんだね、自分研修で来てるからもう来週には他のホテルに移るんだぁお互い頑張ろうね」とあっさり別れ話
「え!?じゃあもう加奈子に会えないの?」なんだか悲しくなってきた
(加奈子にもう会えないなんて…やだょ…)
「そんなに寂しい?もしかして好きになっちゃった?」
とからかわれる
私はそう言われると意地をはってしまう
「好きじゃないよ!でも加奈子は寂しくないの?」
「う〜ん…普通〜」 と笑っている
「あぃかも加奈子の所行きたいダメかな?」
「事務所の人に相談したら?」
「じゃあそうする」 と私は何も考えずに決意を固めた
仕事が終わると事務所へ行きさっきの話をしてみた
でも良くない返事が返ってきた
もう募集は終わっているとの事だった 私はまたガックリきてダメだったと加奈子に伝え、私はそれからずっと落ち込む日々が続いた
バスに乗る時も学校にいる時も家にいる時もずっと加奈子のことが頭に浮かびどうしようもない悲しみが押し寄せてくる
訳も分からず私は抱いていた枕を涙で濡らしていた
(なんでこんなに涙が出てくるの?意味分かんない…)
と思いながらも私は加奈子とこのまま別れたら絶対後悔すると頭の中でこだまする
(自分もしかして加奈子のコトが好きなの…?)
私はまさか、と自分に言い聞かせたけど悲しいのは悲しい、やっぱり好きなんだと心からそう思った
いつの間にか加奈子に恋してたんだと…でも今更気付いたって遅い加奈子は他の場所へ移るもう会えないんだ…