私が高校1年の夏休みの事だった。私の親と隣の親同士は仲が良くて旅行に行くから一晩だけ美鈴ちゃんを預かる事になった。美鈴ちゃんは昔からよく遊びに来ていたから妹みたいな存在だった。私が中学になってからはクラブ活動で帰宅するのが遅かったり休みの日に試合があったりしてほとんど美鈴ちゃんと逢う事が少なかった。久しぶりに美鈴ちゃんを見ると髪が長く身長が伸びていて『美少女』って感じで白いワンピースがよく似合っていた。
『達ちゃん久しぶり。達ちゃん身長伸びたねぇ。』
私もそれなりに身長は伸びていた。
『美鈴ちゃんこそ身長伸びたねぇ。ちょっぴり色っぽくなったかな。もう何年になったのかな。』
『5年生だよ。』
『あっもう5年生なんだぁ。最近逢ってなかったなぁ。俺は朝早く家を出て遅い時間に帰ってくるからな。』