「悪かったよ。そうだよな。有沢はみんなのマネージャーだもんな」
真衣はその言葉を聞いて少し照れくさくなった。
「なんか薬買ってこようか。俺が風邪にしたようなもんだから」
「そんな。いいよ」
山内が心配そうに言う。
「ダルくないか?」
「うん。二人と話してたら元気になってきた」
しかし日向野は立ち上がった。
「ちょっと行ってくるよ。念のために買っておいた方がいい気がするんだ。」
日向野は自責の念に駆られて、言い残して出て行ってしまった。
「日向野くん・・・!」
山内はまだ真衣を見つめていた。
「日向野くん行動が早いなぁ」
山内は真衣の手を不意に掴んだ。
「お前、日向野が好きなのか?」