俺はある小さな会社で重役を務めている。
俺にも、普通の重役と同じように秘書がいる。
だがこの秘書はそこらの秘書とは違う。
この秘書は15歳の中卒。
一、二年前に知り合って中学三年の夏休みを利用してパソコンを勉強させたり、言葉遣いを勉強させたりして育てあげた。
その甲斐あって、忠誠心はもちろん、清潔感は最高水準の秘書だ。
秘書検定でも取らせれば、サポートされるのは俺だから会社の人間は何も言わない。
常識は知っていて、人当たりは元々良い娘だから秘書間のやりとりにも問題は生じない。
残業ばかりの日々も、15歳の、全てが綺麗な秘書が忠誠心を持って、仕事のストレスを体で癒やしてくれる。
会社外部の人間は、秘書と言えば「若い秘書だねぇ」と言う事はあっても年まで聞いたりはしない。
お陰で出張先でも秘書から体で癒やしてもらえる。
帰り道、同じ電車で俺の家に行っても問題ない。
俺はこうして最高の秘書をサポート役につけた。