挿入されたペニスの隙間から汁が溢れ出し、しばらくしてペニスがギュウッと締め付けられた。
「くあ…ッ」
シクは喘いで、風音の穴の奥に溜まっていた精液を勢いよく噴き出した。精液は穴の中に入り切らず、ペニスと穴の間の隙間からあちこちへ飛び出した。ようやく噴火が止まり、2人はそのままの格好でしばらく喘いでいた。しばらくしてシクはペニスを抜くと、まだ荒い息をしている風音をギュッと抱き締めた。
「…さっき…俺にしがみ付いてきてくれた時…スゴい嬉しかった」
風音はまだぼうっとする頭で答えた。
「あた…しもシク…好きだよ…」
「猫でも?」
「うん…」
「……」
シクはそれきり喋らなかったが、それともその時にはもう風音自身眠ってしまっていたのかもしれない。ただ優しく髪を撫でる手の感触だけは覚えている。目を覚ますと、風音は自分の部屋にいた。一瞬さっきのは夢だったのかと思ったが、服を着替えようとしてブラウスを裏返しに着ている事に気付いた。しかもよく見るとリボンは首輪巻きになっていた。猫の彼は人間の服の着せ方がよく分からなかったのだろう。もしまた彼にあの世界に呼んでもらう時があったら、今度は服の着せ方も覚えてもらおうと風音は思った。